出会いはある日突然に。
紹介やアプリではなく、自然な出会いを求めているの。
私の理想は、知らない街をブラブラしている時に偶然出会って、一目惚れに落ちるパターン。
少し色黒で、
目鼻立ちがはっきりとし、
焼きたて。
そう、あなたは人形焼。
餡入り、餡なし、2人のイケメンのプロポーズに戸惑う私。
返事は待って。
そう言って、両方購入する悪い私を、お願い許して。
やっぱりどちらか一人になんて決められない!
ごめんね、さようなら。
各地で人形焼との出会いと別れを繰り返す私は、「魔性の女」。
------------------
おやつをもとめて都内をウロウロする私が、人形焼きだけは、わざわざ事前に調べたりせず、偶然出会う喜びを大切にしています。
だって、相手は顔のある人形焼きだから。
人形焼屋さんが比較的見つかりやすい神社仏閣は、私にとっての出会いスポット。参道に人形焼き屋さんはないかと、キョロキョロ、ソワソワしはじめます。
でも、なくてもいいの。 そういう時もあるよね。ガッカリした気持ちを、神様・仏様に悟られないように、平静を装っておまいりします。
人形焼は、その土地、その土地にかなり異なるイケメンがいて、人間ではないことも多くあります。
例えば、浅草。
雷門から続く仲見世通りは、4~5軒も人形焼屋さんがあります。
あちこちのぞいてはトキメク、街コンってこんな感じなのかしら?
でも、浅草で出会えるのはイケメンではなく、鳩や五重の塔、ちょうちんなど、魔性を発揮しずらい相手ばかり。
魔性のかわりに、猛烈に母性がくすぐられます。
下の画像は餡なしタイプ。餡なしは、小さくて、形がはっきりしない恥ずかしがり屋さん。しっかり者がタイプなら餡入りがおすすです。
せっかく焼き立てを買っても、ほぼ100%家に持ち帰ります。
ビニールの中で、人形焼が焼きたての熱で汗をかくと、息苦しくないかと心配したり、
家に帰ってからは、五重の塔でキングコング遊びをしたり、
小さい缶に無理やり詰めて携帯し、翌日の会社のおやつにしたり。
あぁぁぁぁぁぁ、なんて可愛いいんだ!
でも、あの子より、この子が可愛いなんて比較はもってのほか。あんこが多いとか、少ないとか、それは食べてからのお楽しみ。
どの子もそれぞれ、個性があっていいんです。
出会いがないという方は、周りの人に「素敵な人形焼がいたら紹介してね」と伝えましょう。
出張先や旅先で、あなたにピッタリの人形焼を見たら、きっと思い出してくれるはず。
食べた後は、執着しません。
あばよ、元気でな。
魔性の女から、寅さんではなく柳沢慎吾になったところで、今夜はおしまいです。
それでは、おやすみなさい。