謎の男、ハリネズミさん。
そちらに登場した会社のおじさん、ハリネズミさんを今夜はフィーチャーしたいと思います。
ハリネズミさんは、推定50代前半、一見、どこにでもいる普通のおじさんです。
なぜ、ハリネズミか。それについては、先日のブログをご覧ください。
ハリネズミさんはいつもニコニコしていて、穏やかで、怒ったり、イライラした様子を見せたことがない、オアシス系のおじさんです。
私は今の部署が長く、ハリネズミさんが異動してきたのは確か2年ほど前。
同じチームですが、仕事でからむことはあまりなく、昨年の秋、歓送迎会で同じテーブルになった時、初めてハリネズミさんの私生活をちらっと垣間見ました。
好きな映画の話など、どうしても話題がない時の鉄板の話題で盛り上がっていた時、 好きな有名人を順番に言うことになりました。
私のテーブルには、私以外はおじさんばかり。
つまり、私を含めて中年ばかり。
中森明菜一筋の、昔の思い出を引っ張るタイプや、
ガッキーが好きと言い張る、現実逃避タイプ、
ナタリー・ポートマンとカタカナで攻める、洋画大好きタイプなど、
好みは違うけど「わかる、わかる」と、中年同志の連帯感・一体感が生まれます。
私のタイプですか?
それはもちろん、ダニエル・クレイグだと即答する、スパイしか認めないタイプです。
そんな中、ハリネズミさんが好きだと言ったのは
小松菜奈。
顔が全然思い浮かばなくて、思わず検索した、あなた。
安心してください、あなたは普通のおじさんですよ。
小松菜奈。
穏やかなハリネズミさんの、攻めたタイプに、一瞬テーブルが静かになりました。
この中年テーブルではヤング層である私と、もう一人のややヤングなおじさんが
小松菜奈ですか?と思わず同時に聞き返します。
他のおじさんは、小松菜奈すらわかっていない様子。
はい。小松菜奈です。
優しい笑顔で繰り返すハリネズミさん。
それ以上、話が膨らまず、すぐに次のおじさんのタイプを聞くことになりましたが 私の心に爪痕を残したハリネズミさん。
そして、毎週月曜日のオンライン会議。
その名の由来となった、パンキッシュな髪型でカメラに映ったハリネズミさん。
私は、映画『ドラゴンタトゥーの女』の天才ハッカーを思い出しました。こちらは女性ですけどね。
ハリネズミさんはお子さんはなく、奥さまは某有名企業の役員だとか(別のおじさんからの情報)。
普段のスーツ姿からは、奥さまが大企業の役員であるハイソ感も 、
攻めた女性の趣味も、
天才ハッカーのハリネズミ頭も、
まったく、一切、想像ができません。
スーパーマンも普段は冴えないサラリーマンであるように、 謎めいた私生活を隠しているような気がしてならない、ハリネズミさん。
今年のホワイトデー。
まだテレワーク前で、テレワーク後のハリネズミ姿を見せていなかったハリネズミさんがくださったのは、「ニューヨークパーフェクトチーズ」というお菓子でした。
ゴールドのボックスが洒落ています。
行列系お菓子に疎い私は知らなかったのですが、東京駅や羽田で長〜い行列を作る話題のスイーツだそう。
中のパッケージは、『バットマン』のダークサイド・シリーズ風です。
私はあまりチーズの味が強い焼き菓子は好みません。
でもこちらは、チーズをしっかり感じるものの後味がしつこくなく、軽やかで、ラングドシャがサクサク。
ほ〜。
普段のハリネズミさんは「ヨックモック」など定番を選びそうなイメージなんです。
チラチラと「攻めた意外性」を見せてくれるハリネズミさん。
ヒーローなのか、ヴィランなのか、まだ判断がつきません。
引き続き、慎重に、ハリネズミさんの調査を続けたいと思います。