コロナ自粛→007→甘くてしょっぱいスコーン。
この春、一番ショックだったことは、007最新作がコロナの影響で11月まで上映延期になってしまったこと。
撮影中、主演のダニエル・クレイグが怪我をして、本当は2019年上映のはずが、春になり、そしてコロナで秋になり。
なので、絶対、コロナは秋までに収束させないとならないのだ!
焦らされて、焦らされて、身もだえするほどなのダァァァァァ。
私の好きなタイプは「スパイ」だと先日告白したばかり。
KGBより、CIAより、MI6。
ギミックもりもりのガシェットや車に、猛烈に、強烈に、ムラムラします。
新卒で入った会社を辞めた後、しばらく自分探しにブラブラしたのはロシアでも、アメリカでもなく、イギリス。
だって、MI6があるじゃない。
007がKGB所属だったら、多分ロシアに行っていたことでしょう。
私は今、本当に外出を超自粛してるんです。
おやつを求めて都内をウロウロ・ブラブラしていたのが嘘のよう。
今は、これが私に与えられたミッションなんだ。
秋までにコロナを収束させるんだ。
イギリスをブラブラして、お金が全部尽きたら帰ろうと思っていたんですけど お金が尽きるちょっと前に帰ってきたきっかけは「スコーン」。
私が大学生の頃は、アフタヌーンティーが流行ったり、 今ほどコーヒーが主流ではなく、紅茶も人気があって、今より専門店も多くあったような気がします。
イギリスに行ったら、アフタヌーンティーしたおして、紅茶も飲み倒してやるっと思っていました。
実際、いろいろなところに行って、楽しんで、イギリスのスイーツって素朴で美味しいなあと思っていたんです。
ロンドンで数ヶ月過ごして、お金がなかったので長距離バスで地方に移動した時(どこに行ったか覚えていない)、 雨がしとしと・じっとり降っていて、寒い日でした。
途中、サービスエリアのようなところで、小腹が空いてスコーンを食べたら それがすんごく硬くて、もそもそしてて、パサパサしてて、口の中の水分を全部持ってかれて、必要以上に冷たくて。
強烈にまずかったんです。
風邪も引いてて、熱っぽくて。
その時、突然、日本に帰りたくなっちゃったんです。
おにぎりが食べたくなっちゃったんです。
お母さ〜ん。
お父さ〜ん。
あえなく、自分探しの旅は終了。
スコーンは、自分が中年になるなんて、夢にも思ってなかった20代の頃を象徴する食べ物。
スコーンは、中年になった今は、昔を思い出させてくれる甘くてしょっぱい記憶のおやつ。
コロナ自粛で時間ができて、007を見返して、イギリスを思い出して、突然食べたくなったスコーン。
いつもは銀座三越で購入しているベノアのスコーンと、ロッダのクロテッドクリーム。
外出できないので検索してみたら、お取り寄せできたんです(感涙)。
冷凍でも、解凍&オーブン温めでふんわり蘇り、 イギリスのサービスエリアのスコーンより、断然、圧倒的に、別物のように美味しいです。
明日も私は、てれてれテレワークしながら自宅待機がミッションです。
秋には007に会うために。
▼ベノア