お局さまの詩(うた)。
ホワイトデーにお返しを、お局さまにはあげたくないと書いているブロガーさんがいました(涙)。
びっくりする速さで、それはそれは猛スピードで、30代半ばを過ぎた頃からさらに加速し、気づくとすっかり中年の私。
社内を仕切る年長女性を「お局さま」と定義するなら、私は部署では「No.2」のお局さまにいつの間にかなっていました。
今年のバレンタイン。
例年通り、女性陣で相談しながらバレンタインの準備をすすめます。
まず、腰が重いのが「今年はどうする?」の問いかけです。
言い出した人が、取りまとめしなくてはならなくなる・・・。
だから、言い出しっぺにはなりたくない。
でも、誰も言い出さないと、今年はどうするんだろうというムズムズ感・・・。
そして、なぜか勝手にプレッシャーを感じ、「どうぞ、どうぞ」とみんなが譲り合う中、「じゃあ、私が」とうっかり手をあげてしまう、お局さまって上島竜兵なんです。
上島竜兵的マインドが、つまりは老婆心。
あぁ、老婆心てあらためて漢字でみるとすごい字面。
Grandmother's heart♪
あれ?英語にしたらほのぼのしてきた♪
せめて、老婆心ではなく「祖母心」といって欲しいぃぃ。
バレンタインの義理チョコは、男性もお返しをしないとならないので、もらいたくないのが本音とか。
わかります、わかります。すっごくわかります。
私も上島竜兵になりたいわけじゃないんです。
でも、先代のお局さまから引き継いだ慣習を、私の代で終わらせていいものか。
昭和から続く老舗の暖簾を、私の代でおろす勇気がないんです。
そんな葛藤がありながら、今年も如月の年中行事を無事に執り行うことができました。
そして、今年のホワイトデー。
会社の心やさしい男性陣は、ヤングにも、お局にも、平等に、たくさんのお菓子をくださいました。
ありがとうございます。
なんということでしょう。以前から一度食べたいと思っていた「ベイクドマロウ」もいただきました!クッキーでマシュマロを挟んだ、アメリカンなお菓子です。
お局だってウキウキしちゃう、可愛いパッケージ入り♪
ベイクドマロウの第1号店が大丸東京店できたんですって。
一口たべて、何か、何かを思い出しそうに。
あ!これは!森永エンゼルパイ!少なく見積もっても20年は食べていないであろう、お菓子の味を思い出すことができました。
ありがとう、ホワイトデー。ありがとう。バレンタイン。
あぁ、やっぱり私の代でやめないでよかった。
上島竜兵になってよかった。
でも、今年一緒にバレンタイン係りをしてくれた、かわいい20代の若手女子。彼女もあと20年したら、私のような上島竜兵に・・・。
彼女の苦悩を思うと、そろそろ終わらせる必要があるのかと、上島竜兵の心配は尽きません。
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チョコレート
苦味はつぼねの
悲哀かな
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詠み人知らず
▼ベイクドマロウ