ルスルスをもぐもぐ。表でもない、裏でもない、奥浅草。
へ~、この辺て「奥浅草」っていうんだ。
原宿にもあったよね。
それは「裏」じゃなくて?裏原宿。
そうだった、あはは。
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とある土曜日の昼下がり。中年2人組の会話です。
雷門から浅草寺までの喧騒を抜けて、更に先、北側には最近「奥浅草」とよばれる、下町の静かな住宅街が広がります。
レトロな喫茶店や中華料理屋さんにまぎれて、イマドキのおしゃれなカフェやスイーツショップが点在。私はひそかに「大人の下北沢」と呼んでいます。
私がわざわざ奥浅草に行く目的は、もちろん「おやつ」。
菓子工房ルスルスのクッキーをもとめて、奥浅草に通う(というほどは、行っていないけど)うちに奥浅草が大好きになりました。
ルスルスには、人気になりすぎて予約しないと買えなくなってしまった「缶入りクッキー」をはじめ、素朴で、かわいくて、おいしくて、やさしくて、とにかく褒め言葉しか思い浮かばないお菓子がいっぱい。
小さな店内に次々お客さんがやってきます。
吉祥寺あたりがメインエリアと思われる、オシャレな20代前半とおぼしき女の子や、普段は都内のデパートに生息する私のような中年乙女、普通のおじさん、サンダルばきにダウンを羽織ったご近所さんなど、客層もさまざま。
そう、大人も子どもも、女性も男性も、犬もネコも、赤組も白組も、
みんなルスルスが大好きなんだ!
そんな世界平和をもたらす、ルスルスのお菓子。
普段は都内のデパートに生息する私は、普段は松屋銀座で購入しています。
松屋にはない生菓子もあるので、機会があると浅草の店舗へ。古民家を改築した店内もステキ。今は(おそらくウィルスの影響で)カフェスペースはクローズされています。
カフェで食べられる作りたてのシュークリーム。カフェがクローズされている今は、注文するとトレーにのせた状態で手渡されます。小さな店内では食べられないので、みんなトレーを持って外に消えていきます。
どこに行ったの?
どこで食べてるの?
聞いてはいけないルールがあるかのように、誰も聞かないので、外で食べられない小心者の私は、1時間でクリームが溶ける可能性に怯えながら持ち帰り用にしました(クリームは無事でした)。
私が一番好きなのは「アルル」。 キメ細やかなクッキー生地がはかなくて、キャラメリゼしたアーモンドとの相性が・・・まあ、とにかく一度召し上がれ。
まずいと思われたら返金します、ウソです、返金しませんよ、でも、それくらい美味しいです。
わざわざ生菓子を買いに行っておいてなんですが、ルスルスのお菓子はクッキーなどの焼き菓子がやっぱり好き。
大好きなんだ!
ルスルス以外にも、この辺りは適当にブラブラするだけで、中年乙女の壊れたアンテナに引っかかるカワイイお店がいろいろ。
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やっぱり、裏浅草は違うね。
ちがうよ、奥でしょ。奥浅草。
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中年2人組の不毛な会話は続きます。
▼ルスルス